
現役ディベーターによる対談
ディベート甲子園のOBOGである現役大学生に、大学ディベートについて聞いてみました。
(※記事及び情報は2016年のものです)
集まっていただいた大学生の皆さん
佐久間 弘明さん(大3) 関東甲信越地区 開成高等学校出身
木對 玲奈さん(大2) 関東甲信越地区 渋谷教育学園幕張高等学校出身
園山 真以さん(大3) 九州地区 県立小倉高等学校出身
ー今日はお集まりいただきありがとうございます。
早速ですが皆さんディベート甲子園のOBOGということで、大学でもディベートを続けようと思ったきっかけというのは何ですか?
佐久間:そうですね、僕の場合はそんなに深く考えたという訳ではないかな。
単純にちょっと大学生ってどんな感じでやってるのかな、みたいな感じで始めました。
木對 :私はなんだろうなぁ、なんだかんだディベートが好きだなぁと思ったからですかね。
佐久間:あー、いいね!それいい!(笑)
園山 :なるほど、確かにそれはいいなー!
木對 :ふふふ(笑)正直私はそんなにディベートが得意という訳ではなくて。
実は高校生の時全国大会に出場してないんですよね。今思えばちゃんとプレパも出来てなかったなぁ。
園山 :うんうん。

木對 :でも周りの人が凄く頑張ってるのは知ってたし、
やっぱりちょっと悔しい思いとかもありました。
中高生の時にはそれが出来なかったので、大学生になってから
ちゃんとディベートに関われたらいいなと思って始めました。
佐久間:なるほどなぁー。園山さんは?
園山 :私は正直な話「大学生になったらディベートはしないぞ」って
勝手に決めていたんです。
一同 :(笑)
大学ディベートについて話す佐久間くん
園山 :でも友達が出ている新人戦や後輩の全国大会に顔を出すうちに、何もしていない自分が物足りないなって思うように。 ディベートが恋しくなって戻って来たのがきっかけですかね。
佐久間:同年代の知り合いや友達の姿に影響されるっていうのは確かにあるかもしれませんね。
ー皆さんきっかけは三者三様なんですね。では、続けていてよかったなと感じる時はありますか。
佐久間:うーん、そうだな。
木對 :私は普通にディベート界隈の方と関わっている時ですね。社会人の方も様々な職業の方がいらっしゃいますし、
大学生も色んな大学の人が集まって来ています。普通の大学生活では関わることが出来なかっただろうなと思うし、
そういった方々とお話している時はやっぱり面白いです。
園山 :私も似てるかも。ディベートをきっかけに他大学の友達が出来ることも多いし、
社会人の方とお話していて新しい発見や勉強になることが沢山ある。
佐久間:僕も木對さんとちょっと似ているかな。
大学ではディベートみたいに1つの問題を色んな人と掘り下げてみる機会ってあんまりないんですよね。
園山 :確かにそんなにないよね。
佐久間:そういう会話を飲み会とかで社会人の方々や大学生と一緒に話す時間は凄く楽しいし、新しい発見が多いです。
こういったことができる環境に居るのは幸せなんじゃないかなと思います。
ーなるほど、皆さん何か具体的なエピソードがあると伺いましたが・・・?
木對 :そうですね、私は高校の時全国大会出場を賭けた地区予選で負けたことがあったんです。
それが凄い悔しくて「絶対あの人たちに勝とうね」って部員で話してたんですけど、いざ秋大会に出たら
その時の相手がもう引退していて出場していなくて。
園山 :えー、いなかったの!
木對 :そうなんです!だから「今度は大学生になったら絶対勝とうね」って皆で言ってました。
だけど、大学に入ったらその人が先輩として既に入学していて。
園山 :先輩後輩になっちゃったんだ(笑)
木對 :その後結局同じサークルの仲間になっちゃって、あれ?って感じでした(笑) だからこそ尊敬もしてるし、仲良くさせてもらってるんですけど、
いつかディベートしたいなって思ってます。
佐久間:なるほどなぁ。高校で戦った人が、っていうのは僕もあるかも。
高校の時の練習試合で全然勝てなくて、強すぎるだろみたいな(笑)
園山 :そういう人いるいる!

高校時代を話す木對さん
佐久間:それで高校時代は「本当凄いな」って思いながら試合見てたなぁ。
大学入ってからはさっき言ったみたいにちょっとやってみるか、って試合出てみたんだよね。
そしたらちょうどその全然勝てなかった相手に勝てたみたいなエピソードがあります。その時はやっぱり嬉しかったな!
ーディベート甲子園と大学ディベートって結構繋がってるんですね。
ここまで割と良かったこと中心に進めてきましたが、逆に辞めようと思ったことはなかったんですか?
佐久間:大学入った時は最初「ディベートしんどいからいいかな」って思っていた時期も実はあったのかも。
新歓期はディベート以外にも、意識高い系のサークルとか民族舞踊とかも見学してましたよ。
一同 :民族舞踊!?
佐久間:民族舞踊に惹かれるものがあったんですよ!ブルガリアのダンスとか踊ってみたくないですか?
まあ、これはいいとして僕は結局ディベートに落ち着いたということです。
園山 :意外過ぎてビックリしたなぁ。
佐久間:でも時間の拘束で言うとなんだかんだディベートはしんどいのかな(笑)
やろう、と思えばいくらでも突き詰められるので。
木對 :確かにそうですね。
佐久間:それでも入ったのは、やっぱりディベート界隈の人と話すのが一番面白いと思ったからかなと思います。
木對 :私も最初の頃は他のサークルを結構見て回ったんですけど、結局「この議論はね・・・」みたいな感じ。
これが一番落ち着くな、と思いました。
園山 :私も似てるなぁ。とても分かる。
木對 :やっぱりディベートが一番大切な場所なんだなぁと感じましたね。
ー皆さんのお話から、ディベートが一番落ち着ける場所だということがとても良く分かりました。
一同 :(笑)
ー最後に中高生に向けてメッセージをお願いします。
木對 :大学に入ったら他のこともやりたいな、っていう人も勿論居ると思います。
選手として出るなら時間が足りないと思うかもしれないですよね。
でも、全部の大会に出なくとも出れる大会だけ出るという選択肢もあります。
佐久間:そうだね。同じく選手という観点では、ディベート甲子園でジャッジをしていた方と
選手として試合で対等に渡り合えるのも大きいと思います。
木對 :私も高校生の頃はそんなことができると思ってませんでした。
佐久間:そういった方々とチームを組んでもらえたりとか、大学の図書館やデータベースを使って
より深く考えられたりっていうのはやはり大学ディベートならではかなと。
園山 :確かにそうだね。
佐久間:そういう意味で自分のやりたいことができる幅がグッと広がるよ、と中高生の皆さんに伝えたいですね。

園山 :選手として大会に出るのはちょっと、という方には
運営スタッフとして関わっていくという選択肢もありますよ!
この対談をはじめとした大学ディベート特集も、私が所属しているRoomが
企画を担当しました!この場を借りて宣伝しておきます(笑)
佐久間:僕もスタッフ経験を通じて、大会の裏側を知れて楽しかったし
選手とは違う面白さを見つけました。
スタッフの楽しさを話す園山さん
木對:大学ディベートは色んな関わり方ができる点が魅力だと思います。
皆さん、熱いメッセージをありがとうございました!